静岡県浜松市でこどもの虐待による傷害罪で逮捕

静岡県浜松市でこどもの虐待による傷害罪で逮捕

<事例1>
静岡県浜松市在住の会社員Aさんは、中学生のこどもVの生活態度が悪かったため、一家の朝食時にVに対してきつく注意したところ、Vが反抗的な態度をとったため頭に血が上り、Vに対して複数回殴る蹴るの暴行を加えました。
Vが顔から血を流していたため、Aさんの妻が救急車を呼んだところ、搬送先の病院はVに虐待の恐れがあると静岡県警天竜警察署に連絡し、Aさんは傷害罪の疑いで逮捕されました。

<事例2>
静岡県浜松市在住の主婦Aさんは、5歳のこどもVが言うことを聞かないときに頬を叩く等の暴行を行うことがしばしばあり、Vの頬が負傷しているのを見た近隣住人が児童相談所に虐待の可能性があると連絡したところ、児童相談所は静岡県警天竜警察署と連携してVを保護し、後日、Aさんは警察によって傷害罪の疑いで逮捕されました。
(※上記いずれの事例もフィクションです)

上記刑事事件例1は、今年7月3日、福島市の会社員男性が自宅で10代の娘をゴルフクラブで殴り左肩を骨折する重傷を負わせた疑いがあるとして、傷害罪の疑いで逮捕された事案をモデルにしています。
被害者である娘が通う学校から福島県中央児童相談所に虐待の恐れがあると連絡があり、同所が福島警察署に通報して刑事事件化に至っており、警察では日常的な暴行があったかなどについて調べています。

また、上記刑事事件例2は、今年7月2日、5歳の次女の頬を平手で数回殴って全治2週間の負傷させたとして、福岡県在住の美容師女性と、その内縁の夫が傷害罪の疑いで逮捕された事案をモデルにしています。
こちらの事案では、被疑者は「次女が食事の行儀が悪く、言うことを聞かないので腹が立った」と被疑事実を認めている模様です。
上記被疑者には、被害者である次女のほかに長女と長男の合計3人の子どもがおり、今回の事件では、次女が母の交際相手から虐待を受けていると児童相談所に情報提供があり、児相が福岡県警に通報し、警察官が被疑者宅を訪れたところ、次女の頬が腫れていたため、児相と協力して3人を一時保護したとのことです。

昨年1年間に全国の警察が摘発した児童虐待事件は1380件で、被害に遭った18歳未満の子どもは1394人にのぼり、ともに過去最多を記録しました。
児童虐待の被害にあったこどものうち36人が亡くなっており、昨今の東京都目黒区での保護責任者遺棄致死事件や、千葉県野田市の傷害致死事件等の社会的話題となった悲しい事件の影響もあり、昨今では体罰行為を条例で規制するという議論も出始めています。

このような状況の中、捜査機関は、家庭内におけるこどもに対する体罰や虐待の「疑い」や「可能性」にも敏感になっており、昨今ではこどもが負傷した搬送された医療機関から、警察や児童相談所に通報・通告する協定を結ぶことが増加した結果、刑事事件化の可能性があるこどもに対する暴行に対して、逮捕される可能性も高まっています。

児童虐待による刑事事件では、被疑者と被害者が同一の住居で居住することが通常であり、捜査機関は、在宅のまま捜査を進めたのでは、被疑者が再度被害者に犯行を行ったり、または、被害者に対して口裏合わせをして自分に有利な証言をさせて捜査を妨害するおそれが高いことから、事実の発覚と同時に、すばやく逮捕手続に移ることが大多数です。

他方で、親が逮捕されることは、逮捕に引き続き勾留が認められ身体拘束が長期化することによって、その親が仕事を辞職せざるを得なくなる場合が高まり、結局、こどもに対する経済的な負担として跳ね返ってくる側面もあるため、親が暴行罪ないし傷害罪逮捕されてしまった場合であっても、逃亡や罪証(証拠)隠滅の恐れがなく、こどもへの暴行という再犯もさせない環境を整備することで、早期に被疑者の身柄を解放する余地が残されています。

このような事案では、こどもに対する暴行罪傷害罪逮捕された事案を数多く経験する、刑事事件専門の弁護士に相談し、早期に身柄解放の活動を行ってもらうことが大切です。

静岡県浜松市こどもに対する行き過ぎたしつけや虐待によって傷害罪などで刑事事件化または逮捕されたお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の無料法律相談または初回接見サービスをご利用ください。

 

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