静岡県御殿場市で道路を逆走して現行犯逮捕

静岡県御殿場市で道路を逆走して現行犯逮捕

静岡県御殿場市の道路において、高齢者が運転する自動車が道路逆走していると静岡県警御殿場警察署に通報がありました。
警察官が現場に急行すると、市内の道路を時速40キロほどで逆走している軽自動車を発見し、パトカーがサイレンを出して車両を停止させました。
逆走した自動車を運転していたのは、市内在住の年金受給者Aさん(83歳)で、警察の職務質問に対して無言を貫いていたため、警察は道路交通法違反(通行禁止違反)の疑いでAさんを現行犯逮捕しました。
警察が調べを進めたところ、かかりつけの病院への通院のために自動車を運転していたところ、普段見慣れない道路に出てしまったと供述しています。
Aさんの住所氏名が判明し、Aさん逮捕の連絡を受けたAさんの家族が身元引受人となったため、警察はいったんAさんを釈放し、在宅に切り替えて捜査を続けています。
(フィクションです)

近年、高齢化の進展とともに、ドライビングレコーダー等の普及により道路上のマナー違反や法令違反行為を撮影する動画がアップロードされること等が増えたことを背景に、特に高齢運転者が道路上を逆走して運転する光景が社会問題として大きく取り上げられるようになってきています。

逆走運転など、高齢運転者による法令違反の自動車運転については、まず運転者が認知症や記憶障害等の可能性もあるため、直ちに刑事責任が発生することになるとは限らず、各地方の交通安全講習や認知症検査等によって自動車免許の制限や剥奪といった行政上の処分で終わることもあります。

しかし、単純に正しい道路を知らなかった、あるいは逆走と認識しながらあえて道路逆走した運転者について言えば、特に逆走運転という危険性の高い行為を行った関係で、他の自動車との衝突等を発生させることも多数あることから、自動車運転行為処罰法違反による危険運転致死傷罪によって逮捕される者も見受けられます。

危険運転致死傷罪刑事事件化した場合、その法定刑は、被害者が負傷の場合は15年以下の懲役、被害者が死亡した場合には1年以上の有期懲役となっているため、初犯でも実刑判決が下される可能性が高いものとなります。

他方、件数自体は少ないものの、事故が発生して人を負傷させることがなかった逆走事案においても、道路交通法違反通行禁止違反)によって現行犯逮捕されている事例がいくつか見受けられます。

道路交通法上の通行禁止違反の罰則は、3月以下の懲役または5万円以下の罰金であるため、法定刑としては大したことはないように考える方もいますが、法令違反行為を捜査機関が現認した場合には、現行犯逮捕の可能性は大きくなり、さらに警察による逮捕の発表によって、地方紙レベルのマスメディアで実名報道される可能性も少なくないことから、その社会的損失は決して小さいものではありません。

また、たとえ略式の罰金刑を受けた場合でも、罰金も刑法上の刑罰である以上、今後、就職・転職・再就職の際に、会社等から賞罰を問われた際には「前科」の告知義務を負うこともあるでしょう。

このように、たとえ法定刑の軽い道路交通法違反の疑いで刑事事件化した場合であっても、適切な捜査対応と刑事手続を進め、不起訴処分を獲得する可能性を高めたいのであれば、刑事事件を専門とする弁護士に依頼することを強くお勧めいたします。

静岡県御殿場市道路逆走して道路交通法違反などで刑事事件化または逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスをご利用ください。

 

無料相談ご予約・お問い合わせ

 

ページの上部へ戻る

トップへ戻る

電話番号リンク 問い合わせバナー